お酒トレンド 2009年の振り返りと2010年度予測
- 2009年12月25日 11:58
☆2009年度大きな変化を見せたのがビールを中心とした泡物市場である。昨年好調であったプレミアムビールもトータルのリッター数で前年を下回るようになり生ビール全体の落ち込みが顕著に表れた結果となった。それとは対象的にスパークリングワインやハイボールが伸長するといったように"泡物の代替現象"が起こってきている。これは万人受けに作られたビールが飽きられてより自分に合ったお酒を消費者が選択するようになった他ならない。
価格の考え方にも注目したい。例えばスパークリングワインは伸長しているとはいっても高価なシャンパーニュの消費が落ちて比較的安いスペインのスパークリングワインが伸びているので一見消費者は価格を軸に商品を選択すると思いがちである。しかし最近注目度の高い第3のビールにおいては導入期ということもあり投入段階において伸びつつあるものの、市場規模でいうとそれ程大きな変化がない。これは消費者にとっては安いビールを家で飲むことはメリットを感じるが、飲食店に行ってまでわざわざ第3のビールを飲む必要がないという意識が働いているのではと考えられる。逆にスパークリングワインは低価格により購入のハードルが下がりより大衆化してきている。この現象は安易に低価格を訴求するのは危険だということを示唆している。
一方でまだまだシェアは低いが単価の高い地ビールを専門的に扱う飲食店の出現などがあり泡物市場は多種多様化の時代に突入している。
このような現象をまとめる低価格路線の成否はカテゴリーにより異なるので全体的な傾向としては捉えられない。どちらかと言うと"一般的な味"から"個性的な味"へ消費者の味覚の変化の地殻変動が起こりつつあると言った方が分かりやすい。
■2010年度のお酒トレンドのキーワードは"個性化"
今後も伸び続けるという意味では、地ビールは注目である。地ビールは非常に個性的でその土地で味が変化する特徴を持つ。大手メーカーが"万人受けする味"のビールを提供し続ける限り、地ビールの存在感は今後増していく一方である。ただ価格が高いのと、消費期限が短いというハンデはある。そこをうまくクリアできれば、地ビールを置いている飲食店もまだまだ多くはないのでお店の個性を打ち出すことができるだろう。
またブームが終わり忘れ去られた感のある本格焼酎や人気の低迷している日本酒も改めてこの"個性化"をキーワードに見直す時期にきているのかもしれない。この2カテゴリーはもともと個性が強いのが特徴だが、消費者にそれが伝わっていないことによる情報格差が生じている。それが売れない原因の1つであると考えられる。まずは酒屋、蔵元より情報を取り店内での訴求、従業員への指導を行うなど積極的に消費者へ働きかけるきっかけを作っていくことで新たなるチャンスや流行が生まれてくるかもしれない。
- 次の記事: 2009年12月度 日本酒180ML,720ML、1.8L 売れ筋ランキング
- 前の記事: 外食業にも役立つ【よその産業】の知恵 第9回 特定日に集中するお客をどう分散させるか? ―― ディズニーランドに学ぶ"de・マーケティング"
コメント:1
- NPO法人日本の地ビールを支援する会 2009年12月26日 11:57
地ビールがトレンドとなる見方に賛成です。
特に、20代・30代の飲酒行動に顕著な
傾向が出るを思われます。又、ご指摘のように、純米吟醸酒などを好む
傾向も見られ、地ビール・純米吟醸酒・日本
ワインなど、日本の地産にこだわった居酒屋
ができると面白いと思います。
トラックバック:0
- この記事へのトラックバックURL
- http://aqsh.net/webapps/mt/mt-tb.cgi/304














