おいしい焼酎講座 第39回~明るい話題に乗れる焼酎か?!~
- 2010年3月10日 10:28
☆先月行われた「いぶすき菜の花マラソン」の参加者がついに2万人を突破しました。参加者も県外から遠路はるばるやってくる人たちが増え、いまや全国屈指の人気マラソン大会に成長しつつあります。東京マラソンがいまやプラチナチケット並の競争率に現れているように、世の中は再び「健康ブーム」が到来しております。かく言う飲料、食品、そしてお酒に至っても、この「健康」というキーワードは今年もさらに強く求められていくことに違いありません。
とはいっても、第三次焼酎ブームでは、ビールなどに比べて焼酎は「ヘルシー」というイメージがあったのでは?という声もありますが、このいま流行りの「健康(ヘルシー)」は少し意味合いが違うようです。「ありのままである」こと。「シンプルである」こと。そして「負荷や負担が強くない」こと。どうもそういった価値観を総じて「健康」と称しているようです。エコブームや一時期流行った「ロハス」なども「負担の少ない」ことが価値でありますし、そうした見方からすれば、焼酎の「アルコール度数の強さ」や「飲み始めの香りの強さ」がどうも世の中、特に若年層には受け入れがたいようです。そうした点からも焼酎は「飲みやすさ」「手軽さ」をもう少し具体的に打ち出したススメ方が必要かもしれませんね。
前途多難のように聞こえる焼酎業界ではありますが、鹿児島はいま明るい話題が出てきております。先のマラソン大会の注目度から、鹿児島の地名やマラソン後の「温泉」といったキーワードで改めて「健康」と「鹿児島」というイメージがつながりつつありますし、県も「観光+健康(ヘルスケア)」を新たな鹿児島の柱にしようと索を検討しております。また、2月18日には、鹿児島中央駅ビルがリニューアルし、鹿児島の陸の玄関口として「おみやげ横丁」がオープンしました。県を代表する名産品やお菓子、スイーツが勢揃いしており、焼酎のマリアージュを考える素材探しにもってこいの場所です。九州新幹線「さくら」が全線開通し、新大阪からダイレクトアクセスできるようになれば、もっと賑わいをもたらしてくれることでしょう。
そして、中長期の視点でいえば、県内では仙巌園を中心とした「世界産業遺産への暫定リストが登録なるか」注目されているところですし、鹿児島のこれからは明るい話題がつきません。どこかの銘柄にありましたが、明るい焼酎、明るい鹿児島になれるか否かは、流行や盛りあがりの機運に乗るか否かです。つまり、「焼酎ありき」ではなく、世の中の「クウキ」を読んでそれにあった提案が必要だということです。「いいものを作る」「こだわった焼酎を造る」だけでなく、どうやって「にぎわい」を作っていくか。それはまさしく、作り手と売り手、そして、飲み手との対話(コミュニケーション)を通した「にぎわいづくり」にほかなりません。春からきっと明るい話題にあふれる焼酎になりますように。九州新幹線「さくら」の名の通り、明るいクウキを西から東へ送り届けてほしいですね。
株式会社味香り戦略研究所 ソリューションサービス部長 菅 慎太郎
SSI認定焼酎アドバイザー。
鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師。
(詳しくは )
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