酒場視考~伝わる店とは・・・。~
- 2010年2月25日 09:40
大手チェーン系の居酒屋が均一居酒屋業態系にシフトし始め、この業態自体が融合化してきてブランド特性が不明確化してきているように思えます。均一業態は、メニューコンテンツよりも「均一」という価格がプライオリティMDとなった価格訴求型の業態です。したがって、料理スタッフが熱心に考えたメニューに対する「想い」などを感じることはほとんどなく、価格を軸に旨い、安い、これはちょっと、などと評価されてしまいます。
一方、それに反して、といっていいのでしょうか、新世代オーナーを軸とした「個店」性の強い業態店舗が登場してきて注目されてきています。特に、低投資傾向の強まる中、様々な事情から増加している居抜き物件は、吟味をすればこの上ない素材となり、個店オーナーからの利用度が高まってきて出店機会の増加へと繋がってきています。
また、最近、思うことはオーナー自身が店舗づくりにしっかりと関わり、業態のコンセプト、接客の仕方を含めて空間を創出するスキルが上がってきていることです。どうして自分の店に来てくれるのか、どうして喜んでくれるのか、どうしたらまた来てくれるのか・・・。などなどいろいろな「想い」がその空間に感じられます。もちろん、メニューテーマ、素材選択、調理技術や提供方法などオーナーの基軸となるメッセージの完成度も要求され、伴うことで、全体から醸し出される居心地感はまさに「個店」ならではのものとなるでしょう。
但し、個店志向は両刃の剣ともいえて、オーナーのこだわりが強すぎて一方通行となってしまってはお仕着せとなり、ただの「嫌味な店」になってしまうこともあります。自分の想いをいかに楽しんでもらえるかという相手に対してのスタンスが出来ていなければお客様との価値観の共有は出来ないでしょう。オーナーの想いがあれば当然、お客様の想いもあります。想いを創るだけではなく、しっかりと「伝える」こと、が案外見落とされている気がします。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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