酒場視考~「看板」はおもてなしの心~
- 2010年2月 9日 09:29
街に出て歩いていると、とにかく看板の多さに改めて驚くことがあります。繁華街の飲食店ビルなどは窓全部が店名になっていたり、ビルの大きさに似合わないようなデカ看板が出ていたりで、まるで看板で包まれたかのようなビルもあります。一人でも多くのお客さまに来て欲しい!といった気合も十分で、看板たちの頑張りが伝わってきます。しかし、看板が立派だから、大きいからといってお店に入っていくお客さまはほとんどいないでしょう。
もともと平城京(700年)頃にお店の「しるし」として使われ始めたといわれる看板ですが、安土桃山~江戸時代には現在の原型として定着し、絵や形に文字を加えたもので、一見して「何屋」であるかわかることが重要でした。
さて、では今はどうでしょう。店名こそわかるが(店名しかわからないもののあります)、どんなお店かまでは・・・、といった看板が多い気がします。もちろん、あえて店名だけで一見お断りや隠れ家をねらったお店はありますが、それはそういうメッセージを実はプンプンさせてどんな店かを伝えているのです。看板はお店にとって、お客様との最初の接点ともいえます。また、「看」の文字はただ単に見るのではなく、注意して、ケアの心をもって見るという意味となります。したがって、飲食店においては、看板には「おもてなしの心」が表現されていなければなりません。
やたら手招きしか見えないやり手看板ではなく、同じ目線の価値観を持ったメッセージのある看板にお客さまは反応してくれます。また、心のこもった看板は、スタッフの責任感とモチベーションを向上させます。お店の中でのスタッフは「看」の番人(看番)となり、おもてなしの心を発揮させることでしょう。・・・出来なければ、「看板倒れ」です。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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