酒場視考~「切り口」と「見た口」~
- 2010年1月25日 09:35
外食関係のニュースを見るとほとんどが低価格化への記事となってきています。確かに外食マーケットを取り巻く環境は厳しく、なかなか明るい材料が見当たらない状況が続いています。
つい先日、外食産業記者会によって発表された第6回外食アワード2009でも外食事業者部門で、王将フードサービスと鳥貴族という不況下に強いといわれる両社が選出されました。各店ごとのオリジナルメニューの取り込みでチェーン店でありながらも、それぞれの店舗特色を打ち出したり、均一といったわかり易い価格提供でありながらクオリティの高さを評価される業態展開で、競合の多い低価格マーケットにおいてファンを更に拡大しています。
このように、間口の広い業態においても、「わかりやすい特性」が求められています。現在、低価格マーケットの中にも特性を強化し、個店性を高めた幾つかの業態が登場してきていますが、店主(事業者)の目とお客様の目が必ずしも一致していないケースに出会うことがあります。コンセプト、あるいは「切り口」が店主の目とするならば、お客様の目は「見た口」となります。「見た口」とは受け手側が持っている第一の受感部で、一見してわかりやすいこと(アウトプット)となります。まず何屋なのか、なにが「売り」なのか、どう楽しめるのか、などといった情報の素子です。こだわりの食材を使いながら単に産地表示のみでは「見た目」は喜びません。なぜ魚屋(居酒屋)なのか、なぜやきとん屋なのか、なぜ焼き鳥屋なのかといった「意味」もポイントとなってきます。優れた「切り口」もやさしい「見た口」を持ってこそ活きるのではないでしょうか。お客様の目線と同調した価値の創造・提供が求められています。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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