おいしい焼酎講座 第36回~焼酎の北限はいまどこに?~
- 2009年12月 9日 18:06
☆世は師走の季節。忘年会シーズンだというのに、これほどにまで街の雰囲気が明るく感じない年があったでしょうか。家食(うちしょく)などの流行りと、景況感の影響で、外食そのものの選択しや魅力が相対的に落ちてきているのを街中の様子から伺うのも少し寂しいところがありますが・・・。
さて、タイトルの通り、焼酎の北限(ほくげん)がどこにあるのか、という話ですが、ついこの前まであった第三次焼酎ブームでは、焼酎の習慣的な引用の北限は「仙台」まで来たといわれておりましたが、ブームが沈静化した今、どうなっているか気になっておりました。
そんな最中に、「仙台」と本州の最北端である「青森」に行く機会があり、早速繁華街調査を実施いたしました。そしたら、あるわあるわ、芋焼酎が!日本酒と並んで、焼酎を並べるお店がたくさんありました。店主とお客さんにちょっと話を聞くと、魚や肉とあわせるのに、日本酒よりも焼酎のほうがあっさり、さっぱりとして味わえるのが呑む理由だとか。やはり、焼酎と食べ物とのマリアージュの価値は、体験すれば理解される、ということが実証されたようなものですね。置いてある銘柄については、定番の「黒霧島」から、「佐藤」、「八幡」あたりをよく見かけました。なぜか「佐藤」はどこにでもおいてありましたが、青森県人の舌に合う何か共通項があるのでしょうか。興味深いところです。
そういえば、青森のラーメンは、「焼き干し」が出汁の主流。味わいからすれば、醤油ベースのスープにあっさりとした出汁で、後味に魚系の出汁が香り立つ、というのが定番となっています。鹿児島の「鰹節」や「あごだし」などの魚系出汁を基本とする食と青森の地域の食は共通項があるのかもしれませんね。鹿児島が地元とされる芋焼酎も、本州の端ての青森で飲まれ、愛されている。地域に根付くお酒だけでなく、新たな飲み方を提案し受け入れられることを考えれば、まだまだ提案の余地はありそうです。
ビールや日本酒などの蒸留酒に比べ、ヘルシーと言うイメージがありますし、味の強すぎないサラリとした味わいを持つ焼酎ですから、伝統食材だけでなく、現代の生活に即した飲み合わせ、食べ合わせを紹介していくことで、焼酎の北限は津軽海峡を超え、ついに北海道デビューするかもしれません。とはいうものの、動植物の世界では、津軽海峡は「ブラキストン線」といって、動植物の分布を分ける境目と言われるだけあって、そんなに簡単な話ではないのかもしれませんけれど・・・。夢は日本の果て、稚内まで鹿児島が席巻する時がきたら、面白いですね。
株式会社味香り戦略研究所 ソリューションサービス部長 菅 慎太郎
SSI認定焼酎アドバイザー。
鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師。
(詳しくは )
- 次の記事: 【"口コミ"のすすめ】
- 前の記事: 酒場視考~2009年を振り返って~
コメント:0
トラックバック:0
- この記事へのトラックバックURL
- http://aqsh.net/webapps/mt/mt-tb.cgi/296














