酒場視考~2009年を振り返って~
- 2009年12月 9日 13:59
低価格志向に始まり、低価格志向で年の瀬を迎えた一年になりました。来年は更に厳しいという見方が多い中、外食低価格マーケットにおいて過去とは異なった変化を見ることも出来たのではないでしょうか。
平均的な価格押し下げによる低価格化の流れだけではなく、幾つかの展開の軸となる「切り口」が見えてきています。「鳥貴族」に代表される、わかりやすい価格訴求で人気が高い均一価格居酒屋は、大手チェーン系も含めて出店に勢いをつけ、既存店の業態変更なども加えて客数、売上ともに増加させてきています。
また、食材軸や調理軸の業態展開が、今までの高級化とは真逆となる「旨安専門系」というステージで人気を集めてきていることも見逃せません。串焼きホルモンから網焼きホルモンへの拡大、焼き鳥から魚串、串専門料理のジャンルを拡げるMDの展開、更に、ぶつ盛り、浜焼きなど大衆系魚介料理、大衆鉄板料理など旨安専門業態は進化を見せてきています。
現在のマーケットにおいては、自腹消費が主流となっているからこそ外食へのモチベーションはより明確化され、旨くて・安くて・失敗のない店選びが求められています。従って、わかりやすい専門系業態は注目となりますが、類似競合化も始まり、横並びのパレット化されてきているマーケットに更なる特化性が求められてくるでしょう。
一方で、限られた予算の中での外食・料飲頻度の確保は、立呑み業態の人気を再燃し、更に居酒屋未満、立呑み以上といったバールなどの業態も登場させてきています。準・衝動行為ともいえる「立ち寄り」、「足し呑み」などは日常性の高い外食行動の支えとして大きな役割を持っており、これらの業態店舗のクオリティがそれぞれ高くなってきていることは楽しみです。
今後、更に節約消費傾向が高まる気配ですが、いかにして「我慢のできない」MD:美味しいこと・嬉しいこと・楽しいこと を提供できるかが新しいスタートラインとなりそうです。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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