酒場視考~2〇(ニマル)マーケットを拡大させる新・大衆居酒屋業態~
- 2009年10月13日 09:27
景気の回復がなかなか見込まれないままに7、8、9月と売り上げ低下を起こしている飲食店が増えてきています。嘗ては、外食マーケットもピラミッド構造を成し、価格ゾーンでの各業態棲み分けがはっきりとしていました。
しかし、時代は「節約消費」「こま切れ消費」といった消費観が主軸として立ち、外食の機会頻度を確保するために低価格業態へのニーズが急激に高まってきました。今や、マーケット構造は低価格業態を軸とした、底が厚く上が細いプッシュピンのようなかたちに変化してきています。特に、ニマルといわれる2000円台の居酒屋業態の人気は高く、チェーン店の激安居酒屋業態や、均一価格提供の居酒屋業態の参入によって更にマーケットのボリュームを押し上げてきています。
ここで注目したいのは、それぞれの業態店舗における提供メニューのクオリティがかなり良くなってきているところです。安かろう、不味かろうなどは過去の話。食品加工や流通の進歩、調理技術の向上などにより、凄くとはいえませんが、日々の普段使いの居酒屋業態としてはかなりの満足度を得ている状況です。
こうした中で、更に出店加速が予測されるニマルマーケットですが、競合の激化により、今後は更に店舗特性、つまり「売り」が問われてきます。例えば、食材や調理法などの専門業系業態での低価格展開や、立ち寄りニーズを捉えた居酒屋未満、立ち呑み以上といった軽居酒屋などの業態は増加してきそうです。現在、均一価格や食べ放題、飲み放題といった価格軸業態が人気ですが、更に多様化してくる新・大衆居酒屋マーケットからは目が離せません。
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