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▼おいしい焼酎講座 第89回~銘柄は安心感、味は納得感~▼

  • 2014年6月17日 19:59
  • アクシュニュース

梅雨の季節になりました。台風も発生しはじめており、いよいよ夏に向けての気候の境目に突入しています。さて、この夏は「冷夏」予報もされており、ビール業界は気温の低下による販売数量低下を懸念しています。暑くなれば爽快な気分を求めて、ビールが飲みたくなるという構図を考えると、酒類メーカーにとって「気温のメリハリ」がある気候が望ましいものといえるでしょう。

 

 とはいえ、気温というコントロール出来ない理由で一喜一憂しても仕方ありません。どんな気温、環境であろうとも、「コレが飲みたい!」と言わせてこそ「ブランド価値」であり、「マーケティング」が生きるところ。今日は、その中でも「お酒のラインナップ」についてフォーカスを当ててみたいと思います。

 

 お酒が提供される「量」っていったい誰が決めているのでしょう。通常は大きな瓶である「1升」とか「四合瓶(720ml)」なんていうのが瓶での販売サイズ。その単位では1回の食事で1人のお客様が飲みきれるわけではないので、これをグラスやおちょこといったサイズで飲食店では提供していく。そうすると、一度瓶を開けたら、その瓶はできればはやく消費したいお店側、来店するお客様の方はできるだけ「いろいろ頼んでみたい」というミスマッチが生まれる分けです。こうして一時のブームで飲食店に銘柄は増えたものの、ブームの収束にしたがって取り扱い銘柄数が低下し、焼酎は再び低成長期に入ってしまっています。

 

 そもそも「銘柄」というのは、ワインの「ラベル」のようなものであり、著名なワイナリーの味は、その「ラベル」がおいしさの証だったりします。焼酎もそれなりに「銘柄」と「信頼」は結びつきつつあるも、まだワインの世界のような「この銘柄を選んでおけば安心」という消費者との関係性は確立できていないといえるでしょう。

 

 こうした背景にあるのも、本質的には「どんな料理にどんな焼酎をあわせるべきか」が明確になっていないことがあり、ワインの世界では当たり前の「マリアージュ(食べ合わせ)」が焼酎には確立されていないことがあげられます。

したがって、焼酎が選ばれる理由は、それが「おもいっきり甘味がある」とか「キレッキレの味」だったり、あるいは「手に入りにくいという単なる希少性」が購入の「主たる要因」になっており、「食事やシーンによって銘柄を変える」といった「飲み合わせ、食べ合わせ」という世界観まで、まだまだ焼酎は酒文化としては昇華しきれていないのです。

 

 では、どういった「ラインナップ」を揃えば、焼酎を消費者に「納得」して飲んでいただけるようになるか。それは「味のバリエーション」で揃えるということです。ワインの世界にもあるように、スパイスや脂っこい料理には「酸味」や「苦味」があるもの。魚の生臭さを消すために、「甲州ワインのようなフルーティーで鉄分の少ない」ものを選ぶ、など、食べる料理にあわせた焼酎の「味のバリエーション」を確立して行く必要があるのです。

 そうした点では、これまでの「コガネセンガン」一辺倒の芋焼酎の作り方から様々なタイプのサツマイモを使い、違いや良さを引き出していく「素材」づくりからはじめていくことが必要でしょう。芋焼酎の本場鹿児島では、蔵元自ら実験農場を持ち、芋を育て、新たな焼酎の味をチャレンジするところも出始めています。

 

 とはいっても、芋が収獲できるのは年に1回。毎年1回ずつしか検証できない作業を続け、より多くの焼酎のバリエーションが増えてくることで、やがて焼酎も「銘柄」に安心感が生まれ、味に「納得」する世界がやってくることでしょう。文化は1日にしてならず。地道な作業がおいしさへの第一歩なのです。

 

株式会社味香り戦略研究所

ソリューションサービス部長 菅 慎太郎

SSI認定焼酎アドバイザー

鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師

詳しくは

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