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▼おいしい焼酎講座 第86回~焼酎を「幻」から「日常」へ~▼

  • 2014年3月19日 16:10
  • アクシュニュース

消費税増税までもう2週間を切りました。値札の付け替えによるラベル表示やお客様への増税への案内。さらには通販業者は注文時期による金額の違いを説明するなど、対応に負われていることと思います。そん中、この増税の機会に、これまでの燃料費や原価の高騰、デフレ脱却による人件費の見直しという点から販売価格の値上げを検討・実行しているところも多くみられます。

 便乗値上げはよくありませんが、「適正価格」はきちんと見直しを図るべきと思います。これまでは、多くの企業や店舗で「企業努力」という名の下、仕入や製造での価格変動は消費者には見えてきませんでした。それにより、消費者は「価格の安定」というメリットを享受したものの、そこで行われている努力や調整を実感することなく商品を購入出来てしまっています。ここに、消費者の「安くて当たり前」という感覚が生まれてしまい、商品の原価や手間をかけた商品まで「絶対的な価格」で仕入や購入比較がされてしまうという悲劇を生んでいます。(焼酎は、単に価格比較サイトなどで比較できるようなものではないと筆者は思っています)

 

 さらには、失われた20年という間に起きた第3次焼酎ブームにおいても、結局人気は得たものの、価格が高騰した銘柄や商品については「幻」といわれる「希少性」だけで高く売れたのが大半であり、「商品そのものの価値」で消費者に受け入れられていなかったことが、ブームの急下降を産んだ、といっても過言ではありません。

 対して、日本酒は焼酎ブームの中、投げ出すことなく製造、そして作り手の想いを届ける対外的な活動を積極的に仕掛け、和食ブームの「國酒」としての地位が確固たるものにしようとしています。

 

 この消費税増税を期に、改めて「価格」というものについて考えなおしてみましょう。1本1万円が高いか安いか。何ら条件がない状況においては、「価格の大小」という数字だけで比較がされてしまい、「絶対的な価格」で評価がなされます。この時には、「商品価値」は抜け落ちています。しかし、材料と手間、品質管理、時間といった「商品の価値」と「価格」とを比較したときに、はじめて「1万円でも安い」という感覚が生まれてきます。それが「相対的な価格」という評価の仕方です。

 これは、焼酎業界だけにとどまらず、どの業界においても言えることですが、気持ちとしては「相対的な価格」で売りたいが、仕入交渉においては「絶対的価格」に屈してしまう、というジレンマが常に起こっています。ここから脱却する唯一の方法は、「商品価値を、価格交渉の先にいる消費者に認知してもらう」ことです。日本酒がとくに最近、外食においても銘柄指名でオーダーが入るようになっているのは、この「消費者への情報発信、コミュニケーション」をしっかり行っている蔵元です。

 増税で価格ばかりに目が行ってしまうかと思いますが、価格の先や裏付けにある評価、価値にもぜひ着目し、増税に負けない消費環境を構築していってほしいと思います。焼酎が消費者に届くのは「幻」ではなく「日常」であってほしいのですから。

 

株式会社味香り戦略研究所

ソリューションサービス部長 菅 慎太郎

SSI認定焼酎アドバイザー

鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師

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