2008年ヴィンテージ~世界のワイン産地から フランス・ボルドー~
- 2009年4月10日 14:30
☆フランス・ボルドー
温暖な冬でしたが、葡萄の花の咲く春には雨が多く、特に、開花が早い白ブドウ種やメルロー種は4月6日と7日に霜の被害が受けました。開花の遅いカベルネ系は霜の被害をあまり受けなかったようです。
5月と6月は気候が安定せず日照も少なめで雨も多く降りました。7月は好天に恵まれましたが、8月は平年並みの気候で推移しました。収穫前に晴れの日が続いたこともあり、当初の予測よりは良いブドウが採れたようです。
但し、霜の影響や収量を絞ったこともあり、過去数年の平均収量は6百万ヘクトリットルでしたが、2008年は5.3百万ヘクトリットルと、大規模な霜の被害があった1991年以来最低になりました。
天候不順であった2007年の比較など様々な議論がなされていますが、ウドンコ病などの病気が蔓延した2007年よりは良いヴィンテージということでは評価は落ち着いたようです。
さて、気になる、プリムール価格はどうでしょうか。シャトー・ネゴシアン側の大まかなコンセンサスは、グレートヴィンテージ2005年での価格高騰と好況の影響を受け高止まりしていた2006年と2007年のレベルから離れて、2004年の価格に戻すというものです。一方で、未だに2007年の在庫を抱えている、或いは継続購入者に2007年をお願いして購入してもらったネゴシアン等にはプリムール価格を下げることに抵抗しているものもいます。
そうした中、4月6日に先陣を切る形で、通常はもっと遅い時期に発表されている、サンテミリオンの人気シャトーのシャトー・アンジェリュス(ワインスペクテーター:88~92点)のプリムール価格が59ユーロとリリースされました。これは、2004年の価格とほぼ同じで、前年より40%のダウンでした。どうやら、今年はこの線で落ち着きそうな雰囲気です。ボルドーも2005年ヴィンテージの熱狂からようやく醒めたということでしょうか。
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