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おいしい焼酎講座 第80回~いも焼酎はブームから定番へ~

  • 2013年9月17日 09:39
  • アクシュニュース

☆第三次芋焼酎ブームが終わったと言われていまや、ハイボールやモヒートなどが話題に登っているこの蒸留酒市場の中、じわじわと売上を伸ばしてきていたのが実は芋焼酎だった。

 

先日、帝国データバンクの福岡支店が発表した平成24年の焼酎メーカー売上高ランキングで、9年連続トップだった三和酒類が2位に転落し、「黒霧島」で有名な霧島酒造が首位に立ったのだ。気がつけば居酒屋の焼酎の銘柄は確かに減ったが、「黒霧島」はどこでもあるし、「芋焼酎」という表記がされていても銘柄を聞けば同銘柄が出てくることは当たり前のようになった。そして、小料理屋やスナックでも芋焼酎はキープするお酒の種類としてはもはや定番の1つとしての地位を獲得している。芋焼酎を製造する業界全体としては、ブームが去ったあと、先の震災による景況感の悪化もあり縮小傾向であったが、大手メーカーは着実に商品販路を広げていたことを考えると、地道な営業と認知度を向上させる並々ならぬ努力があったに違いない。

 

かつて、いも焼酎は、「くさい、ださい、おやじっぽい」と3拍子揃ったイメ-ジがマイナスに働いていた。それを、ラベルデザインを変え、時代にあった商品づくりをし、イメージの刷新を図るべく、店舗のポスターから、CM、商品ラベルに至るまで進化させてきた。その累積的な努力と商品提案が、この売上高の首位交代にあらわれていると言えるだろう。第二次焼酎ブームの火付け役であったむぎ焼酎の「いいちこ」から、第三次焼酎ブームの主役であるいも焼酎の代名詞と言っても過言ではない「黒霧島」が首位に立ったことは、ブームという一過性の注目を、定番にまで昇華させることができたということである。

 

もちろん、家飲みブームの中、コンビニやスーパーなどの売場作りも含め、店だけにとどまらない飲用シーンの訴求もあったことだろう。しかし、今回の首位交代は若年層だけでなく、いいちこ世代の客層も奪還し、「麦→芋」への嗜好のスイッチにも貢献したものと考えられるのだ。日本酒造組合中央会が発表する出荷量を見ると「黒霧島」が登場したのは平成10年。「森伊蔵」が注目を集め焼酎ブームが始まった平成15年度には、麦焼酎が23万8千キロリットル、芋焼酎は9万8千キロリットルでしかなかった。それが、この首位逆転の平成24年度には、芋焼酎が20万8千キロリットル、麦が19万9千キロリットルと、麦の出荷量を減らし、さらには「芋+麦」を足した総量としても増加していることから、酒類の中での「焼酎への顧客流入」にも貢献したと言える。ビール離れや日本酒離れが叫ばれる中、「イメージの刷新」への努力を果たしたお酒が、復権していることを考えれば、お酒の訴求でやらねばならぬことはやっぱり基本中の基本「飲用シーンの訴求」である。

 

ハイボールだって、かつてのお酒であってもCMや飲み方、割り方を丁寧に訴求し続けて今の地位を改めて気づいている。ビールも、ビアガーデンやフェスタイプのイベントや、氷点下のビールなど今の時代にあったやり方で消費者は戻ってくる。改めてこの首位逆転のニュースを聞いて「お酒の提案の基本」がいかに大切であるか、考えさせられるところである。消費の基本は現場にあり。基本に忠実な積み重ねが、このブームから定番への道程にあった事は間違いない。

 

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